第20期将来計画委員会提言「年会の開催方針について」および「年会開催ルール細目」「研究発表に関する指針」

2018年11月27日

特定非営利活動法人 日本分子生物学会

 第20期理事会において検討した結果、このたび、「年会の開催方針について」および「年会開催ルール細目」「研究発表に関する指針」が策定・承認されましたので、ここに公表いたします。
※第20期国際化対応ワーキンググループ答申はこちら

 

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 本学会の目的は、広く一般市民に対し、分子生物学に関する研究・教育を推進するための学術研究及び普及啓発活動を行い、我が国におけるライフサイエンスの進歩に寄与することである。この目的を達成するため、年会の開催方針を以下とする。

1. 学際的立場に立脚した生命科学研究の発表・議論の場を提供することを目指し、原則として、本学会が主体となって年会を開催する。

2. 他学会との年会開催協力は今後も継続するが、その実施形態については、相手学会の規模や連携目的等に応じて柔軟に対応する。協賛や特定のセッションのみの合同開催等、従来の合同年会以外の実施形態についても検討する。

3. 他学会から共同開催や協賛等の申し入れがあった場合は、執行部と年会長でそのメリット・デメリットについて学問的な側面のみならず、予算規模・事務局負担など運営上の問題についても検討した上で方針を決定し、理事会の承認を得るものとする。

4. 年会で継続的に実施する事項については理事会で「年会開催ルール細目」を定める。

5. 年会長は上記各項目をふまえつつ、自由な発想に基づいた年会運営を行う。

≪第20期将来計画委員会(執行部)≫
杉本亜砂子(理事長)、小林武彦(副理事長)、小安重夫(副理事長)、
稲田利文(理事/庶務幹事)、深川竜郎(庶務幹事)、塩見春彦(理事/広報幹事)

2018年9月14日
第20期理事会承認

年会の開催方針に関する第20期将来計画委員会提言に従い、以下の実施方針を定める。

1. 年会参加登録費
正会員の事前参加登録費は1万円以内とすることが望ましい。
学部学生の参加は無料とする。
 なお、無料参加の学部学生は協賛企業が行うランチョンセミナーには、原則、参加できないこととする(学会企画のランチョンセミナーは出席可)。

2. 英語化
シンポジウムとワークショップ全体の3分の1以上を、英語のセッションとすることが望ましい。要旨とスライドとポスターは英語とするが、発表は日本語でも可とする(タイトルは日本語を併記)。

3. 人材育成
シンポジウム・ワークショップオーガナイザー等およびスピーカーに若手研究者・女性研究者を積極的に含めることを推奨する。男女比については、オーガナイザー、スピーカーそれぞれに、女性研究者を20%以上含めることを目標値とする。

4. プログラム集
プログラム集や要旨はオンラインで公開し、継続的にアーカイブする。プログラム集は冊子体としても配布する(発表者索引を含める)。

5. 若手研究者支援
海外若手研究者招聘企画は、年会予算を勘案した上で、原則実施するものとする。

6. 国際化促進
海外講演者招聘旅費援助は、年会予算を勘案した上で、原則実施するものとする。

7. 学会企画
キャリアパスセミナー(キャリアパス委員会企画)、研究倫理セミナー(研究倫理委員会企画)は、学会企画として毎年実施する。

8. 新学術領域等による協賛企画
新学術領域等の「冠」企画の実施も可能とする。実施する場合は協賛企画として公募をし、プログラムに協賛企画である旨を明記の上、協賛金を徴収する。班会議と同様の企画にならないように、領域外の講演者を必ず含めることとする。
 但し、関連学協会との共催・協賛企画は対象としない。

9. 災害対応
不測かつ突発的な事由(地震を含む自然災害等)により年会開催が危ぶまれる状況に直面した場合には、当該年会長と執行部が協議してその対応を決定するものとする。

本方針は、今後理事会において必要に応じて修正する。

≪第20期将来計画委員会(執行部)≫
杉本亜砂子(理事長)、小林武彦(副理事長)、小安重夫(副理事長)、
稲田利文(理事/庶務幹事)、深川竜郎(庶務幹事)、塩見春彦(理事/広報幹事)

2018年9月14日 第20期理事会承認
2018年11月27日 第20期・第21期合同理事会にて細目8.を一部修正、細目9.を追加.
2019年12月2日 第21期第2回理事会にて細目3.を一部修正.

本学会の重要な目的の一つは、未発表も含めた最新の研究成果を共有し活発な議論と情報交換を行うことである。この目的を達成するため、研究発表に関する以下の指針を定める。

1. 参加者間相互の信頼関係を著しく損なう、以下のような行為は禁止とする。

口頭発表会場とポスター会場(共にオンライン配信を含む)で発表された生データを、発表者の承諾なしに保存(画面キャプチャを含む)および撮影、録音、録画すること。
上記研究データについて、発表者の承諾なしにSNS等で第三者に公開すること。

2. 発表に際しては、研究の核心となる分子名、方法、理論、アイディアなどを伏せて発表することは、できるかぎり避ける。

3. 特許申請などに関わる情報の取り扱いは、発表者の自己責任とする。

4. 発表者は、年会発表において利益相反に該当する状況がある場合は開示する。

 

2018年9月14日 第20期理事会 制定
2021年11月29日 第22期第3回理事会にて指針1.を一部修正 指針4.を追加