特定非営利活動法人 日本分子生物学会
第24期理事長 木村 宏
研究倫理委員長 粂 昭苑
日時:2025年12月4日(木)12:50~14:05
会場:パシフィコ横浜 会議センター3階301(第2会場)
研究の公正性を守ることは、科学の信頼性を支える基盤です。しかし、一度不正が起きると、その調査には多くの人の時間と労力が必要となり、関わった研究者の今後の活動や人生にも大きな影響を及ぼします。それにもかかわらず、不正は後を絶ちません。今回のセミナーでは、研究現場で何が起きているのかを検証し、未然防止に向けて私たちが取るべき行動を議論します。
講演1では、AMEDから、これまでに報告された研究不正の事例やその背景を紹介します。不正はなぜ起きるのか、どのように防ぐことができるのかを一緒に考えます。講演2では、最近特に問題となっている「画像データの扱い方」を取り上げます。AMED発行の解説冊子に基づき、主要論文誌の投稿規定や、画像データを取り扱うときの考え方、具体的な処理について解説します。
最後に、研究倫理委員会の委員や講演者を交えてディスカッションを行い、研究の信頼性を守るために私たちができることを共に考える場とします。
●講演1 「AMED事業における不正行為の事案と措置」
松室 寛治(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 (AMED))
●講演2 「適正な画像処理方法」
塚田 祐基(慶應義塾大学理工学部生命情報学科)
●研究倫理委員パネルディスカッション
石黒啓一郎(司会)、粂 昭苑(委員長)、原 英二、東山 哲也、山本 卓(以上委員)、
松室 寛治、塚田 祐基