研究倫理委員会企画・研究倫理フォーラム「研究成果発表のあるべき姿:オープンサイエンス推進の潮流」開催のお知らせ

 

特定非営利活動法人 日本分子生物学会
第21期理事長 阿形清和
研究倫理委員長 中島欽一

 

日時:2019年12月3日(火)18:30~20:00(予定)
会場:福岡国際会議場2階201(第12会場)

 近年、研究成果の発表・アクセス手段が大きく様変わりしようとしています。例えば、長らく「論文は査読後に出版・公開されるものである」という共通認識のあった生命科学分野においても、プレプリントサーバの活用が普及しつつあります。また、オープンアクセス形式のジャーナル増加に伴い、適切な査読を行わずに論文を掲載し高額な論文掲載料を請求する、粗悪学術誌(いわゆるハゲタカジャーナル)が増えるといった問題も起こっています。
 研究成果が適切に評価されるシステムは研究倫理を考える上で非常に重要です。そこで今回の研究倫理フォーラムでは「オープンサイエンスの推進」について「オープンアクセス」と「オープンデータ」の両側面から捉え、国内外の状況などを情報共有するとともに、研究本来のあり方、研究者としてはどう在るべきかを、サイエンスの観点からも議論し考える機会にしたいと思います。

●講演1
「オープンサイエンスのススメ」
大隅 典子(東北大学大学院医学系研究科/研究倫理委員)
 我が国では「Society 5.0」という政府の方針のもと、オープンサイエンスを推進することにより、データと現実の世界を高度に融合させ、イノベーションの創出や社会的課題の解決が期待されている。研究データや論文等の成果発表へのアクセスをオープンにすることは、公正な研究活動という観点からも重視すべきである。本講演では、オープンサイエンス推進の現状と今後の対応について議論したい。

●講演2
「bioRxivとは何か?」
坊農 秀雅(情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター)
 bioRxiv(バイオアーカイブ)をはじめとするプレプリントサーバの活用が生命科学分野においても急速に広まりつつある。演者も海外での学会発表の前などに複数回研究論文をアップロードしたことがある。しかしながら、その情報の質など問題点も多く指摘されている。そこで本講演では演者の実体験を交えながら、その利点と欠点に関してbioRxivを紹介する。

●研究倫理委員パネルディスカッション
中島 欽一(委員長/司会)、大隅 典子、小原 雄治、斎藤 通紀、鍋島 陽一(以上委員)、阿形 清和(理事長)、坊農 秀雅

※会場では軽食(150食程度)をご用意いたします。