富澤基金による若手研究助成

日本分子生物学会名誉会員・富澤純一博士は、文字通りの草創期から我が国における分子生物学の立ち上げ・国際化にご尽力されるとともに、近くは国立遺伝学研究所所長、またGenes to Cells誌の初代編集長として分子生物学分野の発展に大きな足跡を残されました。日本学士院会員、文化功労者でもいらっしゃいます。

この度博士より、故・桂子夫人のご遺志も踏まえ、私財を抛って若手生命科学研究者の研究支援に供したいと学会にお申し出がありました。理事会では、博士、ご夫人のご厚意をありがたくお受けし、新たに「日本分子生物学会 若手研究助成 富澤純一・桂子 基金」を立ち上げ、2011年度より若手研究助成事業を開始いたしました。

本研究助成は、生命科学の基礎的研究に強い熱意をもって携わっているが、必ずしも研究資金に恵まれていない若手研究者を対象にしており、助成金の使途を直接的な研究経費に限定しないという我が国ではユニークな助成制度であります。

■有志の方々へ

 本研究助成の趣旨に賛同し、基金への拠金をお考えくださる方は、分子生物学会事務局気付・基金運営委員会までお申し出ください。

 また、分子生物学の振興に向けた、各種基金のご寄付をお考えの方がおられましたら、是非ともご連絡ください。日本分子生物学会が責任を持って対応・運用いたします。