医療機器センター附属医療機器産業研究所 2026年度 医療技術研究開発助成募集のご案内
当財団は、医療分野における社会的課題の解決に資する技術分野に関する基礎的段階の研究開発を支えることが、将来に渡り先端的な技術が医療機器として持続的に社会に提供されることに繋がり、我が国が最先端の医療機器を生み出す基礎になると考えております。
そこで、アカデミアの研究成果が適切に社会実装される未来を実現するために、基礎的段階の研究開発を次の開発段階へ向かうことを後押しすべく、2024年度より医療技術研究開発助成事業を実施しています。
つきましては、2025年10月23日(木)より、当該助成事業の募集を開始いたします。
当財団は、本事業を通して、医療機器・医療技術を研究対象とする若手自然科学系研究者の育成を目指しています。
詳細:https://www.jaame.or.jp/mdsi/activity/tech-grant_application.html
1.助成の趣旨
医療機器は医療の質の向上と患者QOLに貢献してきました。しかし、医療機器の研究開発には多くの年月を要します。
医療技術フォーサイト2050は、今までにない医療技術のコアテクノロジーの確立に10年、医療機器として仕上げるには、さらに10年の年月を要すると述べています。
そのため、先端的な医療機器が持続的に社会に提供される環境の構築を推進し、医療機器の技術開発に関する振興を図るため、自然科学系研究者を対象として、医療分野における社会的課題の解決に資する技術分野に関する基礎的段階の研究開発を広く募集します。本助成事業は、アカデミアの研究成果が適切に社会実装される未来を実現すべく、基礎的段階の研究開発を次の開発段階へ向かうことを後押しするものです。
当財団は、本事業を通して、医療機器・医療技術を研究対象とする若手自然科学系研究者の育成を目指しています。
2.助成のテーマ
本助成事業においては、研究者の革新的・独創的なシーズを基に、医療分野における社会的課題の解決に資する以下の技術分野であって、基礎的段階の研究開発を次の開発段階へステップアップさせようとする医療技術研究開発のテーマを募集します。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)によれば、医療機器の開発段階は、基礎研究(原理確認)、応用(製品開発)、検証(非臨床、臨床研究)に分かれており、本助成事業にいてはこのうち、現時点において基礎研究(原理確認)に相当するテーマを対象としますが、アカデミアの研究成果が適切に社会実装されるためには、基礎から実用化までの研究開発が切れ目なく行われる必要があるため、次の開発段階へ移行する意欲のより高いテーマについて優先的に採択を検討します。
[助成対象とする分野]医療分野における社会的課題の解決に資する6つの技術分野
①日常生活における健康無関心層の疾病予防、重症化予防に資する医療機器
②予後改善につながる診断の一層の早期化に資する医療機器
③臨床的なアウトカムの最大化に資する個別化医療に向けた診断と治療が一体化した医療機器
④高齢者等の身体機能の補完・向上に関する医療機器
⑤医療従事者の業務の効率化・負担軽減に資する医療機器
⑥次世代の医療機器開発・生産に資する要素技術・部品・部材の開発、製造基盤
※本助成事業では、医療分野における社会的課題の解決に資する技術分野を、第二期医療機器基本計画における重点分野を参考に設定。
[次の開発段階へ移行する意欲のより高いテーマ]
基礎研究(原理確認)の中にあって、基礎的段階の研究開発を次の開発段階へステップアップさせようとする以下の二つのテーマ
①萌芽・探索型:
より探索期にあるものにあってはその後の原理検証フェーズに移行させようとする計画をもつテーマ
2026年度採択予定件数 10件
②実用化展開型:
基礎研究(原理確認)の探索期を終えた後期にあってはその後の実用化展開に向けて応用(製品開発)に移行させようとする計画をもつテーマ
2026年度採択予定件数 2件
3.応募対象者
次の各号のすべてに該当する国内の大学及びその附属病院・研究施設、病院・研究機関、高等専門学校に所属する研究者(企業に所属する者は除く)の方が対象です。
研究者とは、2026年4月1日時点において博士号を取得済みである者を指します。
(1)研究開始時において満40歳未満の研究者、または学位取得後10年未満の研究者であること。
(2)助成期間中において、企業との共同研究開発テーマではないこと。
(3)財団からの助成金を所属機関が研究費として管理する前提のもとに、所属長が応募を承認していること、及び財団からの助成金の受給にかかわる制約がないこと。
(4)本人、その家族及び所属団体が、反社会的勢力と結びつきがないこと。
(5)前年度、本助成事業において採択を受けていない者。ただし、萌芽・探索型で採択された者が翌年度に実用化展開型へ応募することは妨げない。
(6)応募にあたっては個人の申請に限定します。複数の研究者による申請は認めませんが、研究計画に研究協力者を含めることは妨げません。交付対象は研究者個人とし、研究協力者への研究費の配分は認めません。
(7)申請者の国籍は問いませんが、下記に示す報告書を作成するために日本語による会話および読み書きの十分な能力を有することが条件となります。また助成金の取扱上、日本国内に居住している方を対象とします。
4.助成金額
助成金は、直接研究費と間接経費から構成されます。
(1)直接研究費
①萌芽・探索型:100万円/件(税込)
②実用化展開型:300万円/件(税込)
・対象となるもの
研究開発に要する物品等の購入費用、その他研究の実施に直接必要な費用
※直接研究費に係る支出基準は原則として申請者の所属機関の基準に従うものとしますが、申請に当たっては、直接研究費を①消耗品、②備品、③賃借料、④旅費・宿泊費、⑤学会参加費(トレーニングやセミナー参加費含む)、⑥謝金、⑦通信費・印刷費・その他雑費等の7項目に分けた研究費使用計画を作成いただきます。
・留意点
人件費、研究室の賃借料や水道光熱費、机・ロッカーといった什器類等、飲食費(学会参加費等に含まれるものを除く)、その他、応募テーマに関する研究に直接関係しない費用は直接経費からの支出はできません。研究遂行上で必要な場合には間接経費の範囲内で支出可能かを所属機関に確認してください。
(2)間接経費
別途直接経費の20%を上限として計上できます。
事前に所属機関で間接経費の要否を確認してください。本助成事業は寄附金として交付します。
5.助成期間
2026年4月から2027年3月末の1年間(研究計画に応じて、この範囲で自由に設定可)
6.応募方法
応募は電子申請となります。詳細は下記ウェブサイトをご確認ください。
■医療技術研究開発助成募集のご案内ウェブサイト
https://www.jaame.or.jp/mdsi/activity/tech-grant_application.html
7.募集時期、選考時期
2026年度募集は下記の通りとなります。
公募締切(厳守) 2025年12月22日(月)正午
採否通知 2026年3月末日までに申請者に直接通知
外部委員で構成される選考委員会にて審査し、理事会において採否を決定します。
採択された申請については、氏名、所属機関、職位、研究開発課題名と共に財団のウェブサイトで公開します。不採択の場合でも、選考の内容および不採択の理由については、公開できません。
8.連絡先
本研究助成の応募に際して疑問点等がありましたら、下記連絡先までお問い合わせ下さい。まだアイディア段階の研究テーマであっても、お気軽にご相談下さい。
公益財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所
医療技術研究開発助成事務局
〒113-0033東京都文京区本郷1-28-34本郷MKビル2階
電話03-3813-8553
e-mail:mdsi[at]jaame.or.jp※[at]を@としてください

