Genes to Cells 27巻12号

他人の空似の背景にあるSNPの一致

SNPが一致している2組の「そっくりさん」。血縁関係はないが顔が似ているそっくりさん同士でマルチオミックスと生活習慣の比較が行われた（Joshi et al. (2022) Cell Reports 40: 111257, DOI: 10.1016/j.celrep.2022.111257）。その結果、そっくりさんペア内では顔貌に関係するSNPが一致する率が高く、加えて身長・体重・喫煙習慣・教育歴も相関していることが分かった。一方でDNAメチロームやマイクロバイオームは似ていなかった。この研究は、ゲノム配列と環境要因が身体的・行動的特徴にどの程度寄与するのかという問いへのヒントになるかもしれない。

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Genes to Cells © 2022 the Molecular Biology Society of Japan and John Wiley & Sons Australia, Ltd.

Volume 27, Issue 12, 2022.

Original Articles

Pages: 689-705
翻訳開始因子 INT6/eIF3e はヒト肺腺癌 A549 細胞において転写因子 HIF2α を介して E-cadherin 遺伝子発現を抑制する
INT6/eIF3e represses E-cadherin expression through HIF2α in lung carcinoma A549 cells
齊藤　紗希、貞任　大地、芝﨑　太
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/gtc.12984

Pages: 706-718
ウェブベースプラットフォームを用いたSITE-Seq解析によるゲノム編集イネのオフターゲット候補サイトの偏りのない予測
Unbiased prediction of off-target sites in genome-edited rice using SITE-Seq analysis on a web-based platform
成島　純平、木俣　真弥、志波　優、権藤　崇裕、秋本　智、曽我　慶介、吉場　聡子、中村　公亮、柴田　識人、近藤　一成
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/gtc.12985

Pages: 719-730
マウス肝がん由来細胞株におけるヘムオキシゲナーゼ-1発現の熱ショック誘導性はHSF1に依存し、NRF2とBACH1によって調節される
Heat shock-induced heme oxygenase-1 expression in a mouse hepatoma cell line is dependent on HSF1 and modified by NRF2 and BACH1
井上　幸江、久保　貴紀、宮本　崇史、伊豫田　拓也、沖田　直之、赤木　玲子
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/gtc.12986

Pages: 731-740
BAP1はヒトBリンパ芽球細胞において自然免疫関連サイトカイン・ケモカイン発現を制御する
BAP1 depletion in human B-lymphoblast cells affects the production of innate immune cytokines and chemokines
木村（高木）　美智、多田　陽郎、木島　貴志、久保　秀司、大村谷　昌樹、吉川　良恵
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/gtc.12988